明日帰国!

ホワイトビーチに到着する人々

 今回は、月並みであるが、充実していた。

 なんといっても久しぶりに聞き取り調査を本格的に実施したことがわたしの満足感をさらに高めている。

 ミンドロ島ホワイトビーチの調査では、ホワイトビーチの老舗ゲストハウス2軒のうちの1軒のオーナーであるフィリピン人女性へのインタビュー、日本人で唯一のオーナーであるM氏への聞き取り調査を行った。
 案内を御願いしたMS氏の人間関係の広さや地元からの信頼もあり、自分が当初から想定していた90年代前半からの動きをみるということでは若干考察が浅くなることが判明した。ホワイトビーチが観光化される契機となるあるドイツ人夫婦の滞在、その後のプエルトガレラからの定期便の開設。90年代後半のバタンガスからの直行便の開設など、人の流れをつくるものとしての広義の「交通」、そしてそれを利用する人々の営みを調べるという大きな課題ができた。

 また、現地の人々の生業の変容、訪れる人々の階層、変化など今後も調べることが多い。
ただ、思ったことは、ホワイトビーチは現地の人々が主導権をとりながら、マニラに移住し、成功した親戚たちの支援や、わずかではあるが外国人たちの支援や共同のもとで、ゲストハウスを建て、経営している等の詳細についても検討する必要がある。

 さらにプエルトガレラは台風の避難地として、結果的に交易路になっていた様子である。これは歴史学的に調べられるかもね。

その他、日比間の人の移動調査では新たな局面を迎えそうである。

とにかく今日は最後の日を楽しみたい。